西武新宿線乗り込み計画 新宿区はJR新宿駅から北東に広がっており、新宿駅は渋谷区とまたがっています。 大都市新宿というとさまざまな記録があると思います。そんな中、新宿駅の1日平均乗降者数は約353万人(2017年)と世界一でギネス世界記録認にも認定されています。 新宿と名のつく駅は10駅ありJR以外に地下鉄、京王線、小田急線、西武線などが新宿に乗り入れています。 私の使用している西武新宿駅はこの駅の中でもなぜ遠く離れたところにあり、他の線と接続していないか昔から疑問でした。 調べてみると過去に何度か東口に乗入れ計画があり今日はその歴史をご紹介します。 新宿区はJR新宿駅から北東に広がっている 西武新宿駅はなぜ遠い もともと新宿線は高田馬場-東村山間で開業しました。戦前は高田馬場から都心乗り入れにいくつか計画があったのですが実現しませんでした。 終戦後国から新宿まで乗り入れる許可は降りたものの新宿駅周辺は区画整理が進んでおらず、とりあえず今の西武新宿駅のある場所に仮駅舎をつくりました。 新宿の再開発とともにJRに乗り入れようと考えていたようです。 1950年代 JR新宿駅周辺の整備が進み、東口に今のルミネエストのビルの建設が始まります。西武はこのビルの2階に新宿線を乗り入れる計画をします。左右に6両編成の電車がふたつ停車できる島ホームをひとつ作る計画でしたが、これが障害となってしまいます。 当時西武新宿線の利用者が増え続けたため、新宿線の電車は6両から8両、10両と短期間であっという間に長くなってしまったのです。 島ホームを長くするのは敷地不足のため難しく、東口乗り入れ計画は中止となってしまいます。この中止を踏まえて西武はプリンスホテルや現在のPePeの入った駅ビルを建て、西武新宿駅は本駅舎となりました。 バブル期になるになると新宿東口乗り入れ計画が再浮上します。 上石神井から新宿までの地下に急行用の線路を作り、地上と地下とで複々線とする計画です。しかしこの計画も工事費が膨らんだところにバブル崩壊で中止となりました。 このように何度か乗り入れ計画があったものの実現には至っていません。 駅周辺はコマ劇場がホテルや映画館になり、新宿南口にはバスタが出来たりと常に変化し続けています。 西武線を利用している私にとって座って帰れるというメリットは享受していますが接続の希望は捨て切れません。 いつの日かつながる事を願って! 参考にしたサイト 西武新宿駅はなぜ遠いのか 幻の東口乗り入れ計画(https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2103N_S2A121C1000000) |
90_ニュース・例会記録 > 今夜の新宿のお話 >